一ノ瀬ポトフの生活

趣味で書いたエッセイ的小話を順次アップしていきます

家カラオケ事情

大学時代、「家にいてどんな時に歌うか」という話になり、様々な意見が出た。

 

洗い物してる時、ドライヤーかけながら、定番の風呂場…掃除機かけてる時という者も居た。

 

私の場合は、外から帰ってきて水筒を洗っている時に歌っていることが多い。

かつては風呂場もあったのだが、家族と暮らしていて個別空間の仕切りが薄いため、基本的に筒抜け。

恥ずかしくなりいつしか止めてしまった。

 

風呂場は熱唱感があるけど、作業の片手間なら羞恥心が少ない?せいか、キッチンで歌うことには割と抵抗がない。

 

歌うのは、やや渋くて家族間でしか通じない歌手、学生時代に流行った懐かしのボーカロイド、歌謡曲の有名どころなど、自由に選曲している。

 

十代の頃は、全然二番まで歌えたのに、カラオケに行く機会も減ったからか今や大体のものが一番までしか歌えなくなった。

酷いとサビしか歌えない。二番を忘れたり、地味に歌詞を全部覚えられなくなってきているのが痛い。

その上、鼻歌で補ったり、わからない箇所を飛ばしたり大分適当である。

 

前述の通り、家族に聴かれている前提のため、割と知名度のある歌手や曲なら「ああ、あの曲ね」となるから特に気にしないのだが、コテコテのラブソングは恥ずかしくて歌えない。

また、熱唱してると思われるのが恥なので地声で軽く歌うようにしている。自意識の塊だ。

 

あと、家族でカラオケ行くにも家カラオケ的にも有名どころや名曲だから自意識的にセーフに当たるのか、ベタ甘のラブソングだからアウトの域なのかよくわからないaikoの曲は、ドライヤーしながら歌っている。

そうまでして歌いたいのだろうか…



というか、そんなに家族の目が気になるなら、一人カラオケに行けばいいじゃない…

確かにそれで行くことはあるし、学生時代は定期的に行っていた。

しかし、近所の安いカラオケ屋がコロナ禍で次々に潰れてしまったため、財布的に痛いのと、社会人以降「二時間」「三時間」「フリータイム」等の時間拘束と体力が惜しくなってしまった。

 

そういう訳で、私は今日も家族の目を微妙に気にしながら、家でコソコソ歌っている。